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ユンヒへのPoMooNのレビュー・感想・評価

ユンヒへ(2019年製作の映画)
3.4
⚫︎私の愛した人は、、、、
⚫︎韓国と小樽、離れ離れでの20年以降の再会

大きな何かが起こるわけではなく、登場人物達、それぞれの胸の内を静かに表現した作品。いわゆる騒がしい創作の韓国ドラマとは一線を画していて、娘と彼氏の高校生のやり取りや、韓国の母子の生活・小樽の雪国の生活がリアルな感じで表現されている。音楽も登場人物達の感情表現も流れるような、静かな作品だった。

20年以上前、ユンヒ(キム・ヒエ)とジュン(中村優子)は愛し合っていたが、当時の韓国の社会倫理感は今ほど成熟していないため、二人は別れ、お互いそれを引きずっていて、互いに想いがありながら、知る術もなく没交渉。ジュンが投函する事の無いユンヒへの想いを綴った手紙を、ひょんな事から叔母が見つけ投函。韓国ではユンヒの娘セボムが開封し、母に内緒で小樽旅行を計画する。

特に小樽の観光地を巡る訳でもなく、母ユンヒと娘セボム+セボムの彼氏、ジュンと叔母さん、それぞれの数日間が描かれる。ただ、旅行後、笑わなかったユンヒが素敵な笑顔になったのが、前に踏み出したようで爽やかだった。
抑えた演技だけど、それが際立つキム・ヒエが美しかった
No.1292
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