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ユンヒへのkazu1961のレビュー・感想・評価

ユンヒへ(2019年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-531
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋雪降る小樽が舞台の岩井俊二ばりのラブストーリー。韓国と小樽という離れた場所でいつまでも止まらない想いを持ち続ける2人の女性を描いた、静かだけど情感に溢れる素敵な作品でした。観終わった後にも温かな気持ちが続きます。

🖋️韓国に住むシングルマザーのユンヒ、小樽に叔母と住むジュン、雪降る真冬の小樽を舞台に、周囲の偏見によって引き裂かれ自身が望まない人生を歩まざるを得なくなった2人。。。そんな2人の女性の再会を静かに美しく描いた作品です。時が経っても変わらない深い愛と、そのマイノリティが故の抑圧された哀しみが交差しながら観るものに語りかけてきます。

🖋️韓国作品では珍しい女性同士の同性愛、物語が進むと共にその全貌が見えてくるような素晴らしい脚本で真摯に描かれいて好感が持てます。

🖋️監督・脚本を手掛けたのは、長編2作目となる新鋭のイム・デヒョン。岩井俊二監督の『Love Letter』にインスパイアされた本作ではロケ地を北海道・小樽を選びました。主人公のユンヒを演じるのはベテラン俳優のキム・ヒエ。日本人女性ジュンに中村優子。ユンヒの娘セボムにキム・ソへ、セボムのボーイフレンドにソン・ユビン、ジュンの伯母に木野花などがキャスティングされています。

🖋️美しい小樽の雪景色と共に描かれる20年前の美しいユンヒの恋、完成度の高いラブストーリーです。

😌Story:(参考: 公式サイト)
韓国で暮らすシングルマザーのユンヒが受け取った、一通の手紙。母の手紙を盗み見てしまった高校生の娘セボムは、自分の知らない母の姿をそこに見つけ、手紙の差出人であるジュンに会わせる決心をする。セボムに強引に誘われるかたちで、ジュンが暮らす小樽へ旅立つユンヒ。それは20年前の自分と向き合う、心の旅でもあった―。

🔸Database🔸
・邦題 :『ユンヒへ』
・原題 :『Moonlit Winter』
・製作国 : 韓国
・初公開 : 2019
・日本公開 : 2022/01/07
・上映時間 : 105分
・受賞 : ※※※
・監督 : イム・デヒョン
・脚本 : イム・デヒョン
・原作 : ※※※
・撮影 : ムン・ミョンファン
・音楽 : キム・ヘウォン
・出演 : キム・ヒエ、中村優子、キム・ソへ、ソン・ユビン、木野花、瀧内公美、薬丸翔、ユ・ジェミョン

🔸Overview (映画. com)🔸
北海道・小樽の美しい冬景色を背景に、2人の女性が心の奥に封じてきた恋の記憶をミステリアスに紡いだラブストーリー。韓国の地方都市で高校生の娘と暮らすシングルマザーのユンヒの元に、小樽で暮らす友人ジュンから1通の手紙が届く。20年以上も連絡を絶っていたユンヒとジュンには、互いの家族にも明かしていない秘密があった。手紙を盗み見てしまったユンヒの娘セボムは、そこに自分の知らない母の姿を見つけ、ジュンに会うことを決意。ユンヒはセボムに強引に誘われ、小樽へと旅立つ。主人公ユンヒを「優しい嘘」のキム・ヒエ、ジュンを「ストロベリーショートケイクス」の中村優子、ユンヒの娘セボムを元「I.O.I」のキム・ソヘが演じた。監督は本作が長編2作目となる新鋭イム・デヒョン。2020年・第41回青龍映画賞で最優秀監督賞・脚本賞、2019年・第24回釜山国際映画祭でクィアカメリア賞を受賞した。
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