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Keyhole(原題)
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『Keyhole(原題)』に投稿された感想・評価

[狂気の完全屋内型ユリシーズ的放浪] 90点

大傑作。ガイ・マディン長編十作目。ジョンソン兄弟と共作を始める前の最後の長編。2006年の短編『Glorious』と設定や幾つかのシーンが重なるので、ここから構想を膨らませた説あり(実際に米版DVDには特典として付いてくる)。警察に追い詰められたギャング団は人質と共にある家に逃げ込む。そこは後から合流するギャング団の頭領ユリシーズ・ピックの旧家だった。ギャング団はここで"死んでるやつは壁を向け"という"欠席してるやつは手を挙げて"みたいな言葉で生者と死者を分け、死者を外に出して在るべき場所へと返すが、家の中ではずっと生者と死者の境目が消え失せたまま物語は紡がれていく。"住人が消えると幸せは消えるが悲しみは残る"という言葉の通り、建物のそこかしこに過去の記憶が実体化して現れ、劇中で死んだ人々も実体を伴った記憶として家の中に囚われていく。床を拭き続ける掃除婦の幻影に手を出そうとして感電死した男が、死ぬ直前の動作を延々と繰り返すだけの亡霊に実体化して戻ってきたときは、恐怖と一緒に、これは『パイレーツ・オブ・カリビアン』のフライング・ダッチマン号の乗員が船の一部となって自我が消え失せていくのと似ているなとも思い。ユリシーズは後にデニーという衰弱しきった若い女を連れて合流するが、家の中での彼の記憶は不安定で思考も定まらず、逆に自分の思考が無くなったというデニーがユリシーズの思考を読んで代弁する。デニーは初登場時点で溺れていて、室内にいてユリシーズ一行を導きながら、徐々に溺死していく。そして、ユリシーズの目的は家の最上階にいるはずの妻ヒヤシンスの下へ向かうことだ。語り部である義父カリプソも全裸で鎖に繋がれてそこにいるが、鎖は無限に長いので神出鬼没に現れ、恐らく死人であることが伺える。そんな感じで、生者と死者、自分の思考と他人の思考、過去と現在、地上と水中という相反するものが渾然一体となり、シュレディンガーの猫ならぬシュレディンガーの家として重ね合わせられる。地獄か。

物語はホメロス『オデュッセイア』をベースに、不貞の妻の待つ"家"に帰ろうとする男を描いているが、上記の通り一つの家屋の中で完結している。そして、美術館のように、一つ一つの部屋に記憶と過去をチャプター分けすることで、完全屋内型のユリシーズ的放浪が完成している。そこに記憶喪失や捻れた家族関係(ハートリーはユリシーズの息子マナーズを殺してユリシーズの養子となって、義妹イオタと関係を持つが、家の中ではマナーズは死んでおらず、誰一人として認識できていない)が加わり、いつものガイ・マディン的世界に染まっている。これまで『Cowards Bend the Knee』における父親としての仕事放棄、『Brand Upon the Brain!』における子供たちの抑圧と"家"への束縛など、似たテーマをここでも扱っている。とはいえ、デジタルで撮ったような明らかに輪郭のはっきりし過ぎた映像も混じっているので(そしてそれを頑張ってボケた輪郭にしようともしているので)、ちょっと複雑な気分にはなる。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

5.0
【オデュッセイアを1次元以下まで微分すると、、、】
ジェイムズ・ジョイスは20年にも及ぶ物語『オデュッセイア』を『ユリシーズ』で1日に微分圧縮してみせた。

2次元から1次元に微分され、もう分解できないかに思えた『ユリシーズ』をこともあろうか、害魔人ことガイ・マディンは微分してみせた。

するとどういうことだろうか?
屋敷の中にマルチバースが生まれ、残存、時空が我々に語りかけてくるではないか!

デヴィッド・リンチが映画を作らなくなり、沢山の監督が後継になろうと彼の作風に挑み二番煎じで終わる中、完璧にデヴィッド・リンチ的世界を再現し、尚且つクラシカルな映画の面をも吸収し、我々を異世界へと誘う。なんて恐ろしい作品なんだ!
noborush

noborushの感想・評価

2.0
2/10
カナダの映像作家ガイ・マッデンの作品。霊の世界と現実がごたまぜになっていて、
霊の世界では鎖につながれた全裸のじいさんが鞭振るったり、壁からペニスが生えている。
作家性と娯楽の両立は困難で、ただの頭のおかしい映画になってしまっている。「アンダルシアの犬」とか好きな人には良いかもしれないが。
変態映画にふさわしく、ウド・キアが出演している。