ゆき

オルジャスの白い馬のゆきのレビュー・感想・評価

オルジャスの白い馬(2019年製作の映画)
3.8
血筋

最低限まで削がれた情報。何も語ってはくれない乾いた土地。
オルジャスの目線が語る全てと広大な自然に圧倒されているうちに時間は過ぎてしまった。
子供と仔猫の無垢さが、大人は当たり前にこなす慣れあいを強調する。
実際の事件がモチーフになっているとのこと。
突然動く物語。父と息子の再生を描くのかと思いきや、西部劇もありの静かなる人情劇でした。
森山未來の多彩さと乗馬シーンのセクシーさ、カザフスタンのお葬式は独特だという収穫もありの一作です。

***
いつも通りに市場に向かった父が帰らなかった。残された家族は村を出ることになり、見合わせたように一人の男が現れる。その日からオルジャスの日常は色を変え始める。
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