みーやん

355のみーやんのレビュー・感想・評価

355(2022年製作の映画)
3.4
強い主人公が一人いるっていうやつより特技とか個性とかバラバラな登場人物がチームで出てくるほうが好みなんですよね。なので今作もかなり楽しめました。子供のころから好きなシリーズでいうとサイボーグ009とか、そういう感じ。

とはいえキャストが文句なし実力派ぞろいなので安心して観られはするのですが、なんかこうもうちょっと面白くなったんじゃないかって感じはします。ガワとしてのお話はわりとよくあるマクガフィン(というには実際に使われたりしますが)争奪もので、そこに上記個性豊かなチームものっていう設定をグリグリっと、多少無理があるのを力づくではめ込んだような感じというか。なのでファッションで見せたり絵面のキメ具合で見せたりっていう部分があるいっぽうでリアルなタクティカルアクションっぽいところもあったりでちょっとちぐはぐな感じはありましたね。

とはいえメインの5人が単にチームとして召集されてハイそろいましたってところから話が始まるわけではなく敵対したり巻き込まれたりしながら最終的にチームとしての形になっていくくだりとかはよくできてると思いました。個人的にはどうしてもオーシャンズ8と比べたうえであっちのほうにもろもろの面で軍配をあげてしまうのですが、あっちみたいな「お洒落なコンゲームものに仕上げどどう?イケてるでしょ?」的演出って嘘っぽくて苦手っていう人もいるでしょうし、そういう人にはこっちのほうがしっくりくるかもなー。

まあ、各種サブスクで手軽に観られる作品としてはぜんっぜん面白いと思いますよ。ここまでで書いた設定の建付けとかキャストとかでピンとくるならおすすめです。あと男性キャストでいちばんたくさん画面に出るのがバッキーじゃなかったセバスチャンスタンなので、そのへんもおすすめポイントといえるのではないでしょうか!
みーやん

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