ナツミオ

レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想いのナツミオのレビュー・感想・評価

4.2
NHK-BSPプレミアムシネマ録画鑑賞
【ブラピ祭-10】

”全ての戦士は「良き死」を求める“


初鑑賞。
ブラピの出演作品でマイベスト作‼️
ブラピを本作で初めて観たら、間違いなくファンになってしまいそう⁈
50年に渡るラドロー家の物語。

主演ブラッド・ピット。
モンタナの大自然を舞台に、3人の兄弟それぞれの人生と悲しい愛を描く感動のドラマ。

第67回アカデミー賞4部門ノミネート
(撮影・美術・音響賞)
ジョン・トールが撮影賞を受賞。

原題 『Legends of the Fall』

1994年米作品
製作 マーシャル・ハースコビッツ
製作・監督 エドワード・ズウィック
製作・脚本 ビル・ウィトリフ
原作 ジム・ハリソン
脚本 スーザン・シリディ
撮影 ジョン・トール
音楽 ジェームズ・ホーナー
出演 ブラッド・ピット アンソニー・ホプキンス エイダン・クイン ジュリア・オーモンド ヘンリー・トーマス

日本語字幕 古田由紀子

(NHK番組内容より)
20世紀のはじめ、元騎兵隊の大佐だったラドローは、牧場を持ち3人の息子と暮らしていた。時は流れ、成長した息子たちは第一次世界大戦へ従軍することになるが…。

自然を愛する次男をブラッド・ピットが演じ、名優アンソニー・ホプキンスはじめ豪華キャストが共演。アカデミー撮影賞を受賞した映像美も魅力的。
遙かなオールド・ウエストを舞台に、愛に素直に生きられない青年と、彼を想い続けた女性の悲しい愛の軌跡を描いた大河ロマン。

1人の女性を巡る兄弟の確執は、『エデンの東』と同様、聖書の”カインとアベル“がモチーフとなっているそう。
また、トリスタン(ブラピ)とスザンナ(ジュリア・オーモンド)の結ばれない想いも”アーサー王伝説“の中の”ケルト物語“の登場人物”トリスタンとイズー(イゾルデ)“の物語に着想を得ているよう。

そして、この家族の歴史を語るのはラドロー家の使用人で先住民族の”ワン・スタッブ“(ゴードン・トゥートゥーシス)という凝った脚本構成。

ラドロー家の家長、ウィリアム・ラドロー(アンソニー・ポプキンス)は、元騎兵隊の大佐。騎兵隊を指揮し、政府の命により先住民族の多くを虐殺した過去と罪の意識から田舎のモンタナで牧場を営む。
大佐の妻は過酷な自然環境から家を出て都会で別居。3人の男の子を抱えた大佐は、ワン・スタッブや他の使用人たちとも家族同様、子どもたちの成長を見守ってきた。

物語は、19世紀後半から始まり、第一次世界大戦を境に家族が崩れ去る負の連鎖。

アメリカの歴史はまさに戦争の歴史。
独立戦争、南北戦争、先住民族との戦い、
そして物語は第一次世界大戦前後以降を舞台に家族の歴史を描く。


【印象のシーン】
・1番の見どころは……
ブラピの衣装と髪型が色々なパターンで楽しめる‼️
長髪・狩猟スタイル(小汚い)
短髪・軍服(従軍)
長髪・狩猟スタイル(弟の敵をうつ)
長髪・スーツ(放浪の旅から帰郷時)

そして、これらに合わせて演技や印象も変えている⁈

・伝説のグリズリーとトリスタン少年の激闘、クマの爪は生涯のお守り。

・第一次世界大戦
産業革命後の大量破壊兵器の登場
毒ガス、機関銃、塹壕戦などの迫力の描写。

・末弟サミュエルの戦死。助けられなかったトリスタンの苦悩、心臓のみ持ち帰る。
敵の頭の皮を剥ぐ。

・モンタナの厳しい大自然
 美しいだけでなく、厳しい冬も描かれ、アカデミー撮影賞を受賞したジョン・トールの撮影は美しい…

・ウィリアム・ラドロー大佐 役、アンソニー・ホプキンスの途中から病気で倒れてからの口が聞けない、身体に障害を抱えた演技の凄み。

・終盤の農場へ来た敵との対峙シーンの緊迫感‼️


ブラピ出演作で似た年代での作品、『リバー・ランズ・スルー・イット』では脇役だったが、本作では堂々と主演をはり、また存在感もハッキリ示した名作です‼️



【忘備録】ネタバレなし
(キャスト)
・トリスタン・ラドロー  Tristan
- ブラッド・ピット

・ウィリアム・ラドロー大佐  William
- アンソニー・ホプキンス

・アルフレッド・ラドロー Alfred
- エイダン・クイン

・スザンナ・ラドロー Susannah
- ジュリア・オーモンド

・サミュエル・ラドロー  Samuel
- ヘンリー・トーマス

・イザベル・トゥー・ラドロー
Isabel Two
- カリーナ・ロンバード

・ワン・スタッブ One Stab
- ゴードン・トゥートゥーシス

・イザベル・ラドロー Isabel
- クリスティナ・ピックルズ

・デッカー Decker
- ポール・デスモンド

・ペット Pet
- タントゥー・カーディナル
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