シネマスナイパーF

ダニエルのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

ダニエル(2019年製作の映画)
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へレディタリーのオカルト要素がハウス・ジャック・ビルト的な地獄から現れる…という映画を、マンディのスペクターヴィジョンが制作
サイコでありファイト・クラブでありエクソシストでもある物語
ここまで読めばおわかりいただける通り、絶対最高に決まってるんですよ
実際最高
ブロマンスの皮を被ったスーパーてんこ盛りオモシロ映画
シュワちゃんの息子、親父に似すぎ
ここまで父親の影を感じさせる俳優にはあまり出会ったことがないな…


原題ネタバレじゃねと思ったんだけど、観終わるとそうでもないんだよね
ブッ飛んでるけど実は現実的な怖さを持ってる
現実離れした絵面、出来事を見せながらも、あくまで着眼した部分はイマジナリーフレンドという実際の心理学的な部分
そして物理的にも実はリアルっぽくもあるっていうのは観て確かめていただきたい

テーマ的なとこはシンプルでわかりやすいんで、見せられるものの凄まじさをひたすらに楽しむのがいい映画
タイトルの出方、これでこの映画は当たりだと確信できる人はできるでしょう
やたら意味ありげにブラックホールのような謎のものが何度か挟み込まれるのも、すげーいい
最初からテンション高すぎで、あのオモチャの家が雰囲気出しすぎている
何気にチャンバラのくだりが伏線だったりして、クライマックスはテンション上がりますよ

先述したように、サンプリング感が非常に強い
ただ、ちゃんと面白い
イマジナリーフレンドやブロマンスものをこうやるのかという、そここそが発明だからね
心理的に弱い人物の内面的な話…のように見える話!を面白くするための最善の要素をコラージュしている
物語のキーとなるダニエルが、親父そっくりなパトリック・シュワルツェネッガーというのも、作品を観終わるとより一層素晴らしいなと思う

そもそもお前そんなヤバめな存在のくせしてターゲットがいちいちそのへんの普通の男すぎるのはなんでなんっていうツッコミはある
何がしたいんだよお前はと少し思ってしまった
そこは原作に文句言うべきとこなのかな
映画の面白さに対しては些細なことです
やっぱ大事なのはそこじゃない
どぎついパワー系映画なんで


絵画に描かれていたアイツ、まあ具現化したら怖かったですよ
でも、そうきたかぁやったぜ!と僕はなりました
地獄というか心の牢獄というか、あの場所の雰囲気もツボだった
地獄やら悪魔やらのオカルトをスペクターヴィジョンにやらせたら見事に輝いたね
もうね、とにかくね、予想を遥かに超えるブッ飛び映画で最高に楽しませてもらいましたよ
忘れられない映画体験がまたひとつ増えました
フィクションにおいて心理学を専攻している女は大抵ヤリマンだということは確定