このレビューはネタバレを含みます
考察動画沢山挙がってますが…謎解きより、考えるべきは、アフリカやアフリカ系の人達が歩んできた歴史の問題ですよね。
テーマとしては、喪失と再生、家族の絆の鉄板の2つを大筋に進めるMARVELヒーロー映画。ただ、それだけに留まらないのが、ブラックパンサーの魅力ですね。
今作は、ティ・チャラ/チャドウィック・ボーズマンの死という大きすぎる喪失をどう再生していくのか?が大きなテーマの1つでもあります。
国王役の彼の訃報を聴いたとき、MARVEL STUDIOSが1番頭を悩ませているだろうなあ、今後どうするんだろう?と皆さん思われた筈なんですが。どうやら、原作では、ティ・チャラが戦いの中で昏睡状態に陥り、妹シュリがブラックパンサーを継ぐんだそうです。紆余曲折あって昏睡状態から回復したティ・チャラはワカンダを出ていくらしいですが。巷では、シュリがブラックパンサーでは無理があるという声も聞こえてくるのですが、若干違いはあれど原作通りではあるんですね。今回、ティ・チャラとナキアとの間に嫡子がいた事が判明しましたので、まずは一安心と言ったところでしょうか。まあ、それも王位継承戦次第ではありますが。
今回、不満な点は、オコエも言っていたシュリの作ったスーツの格好悪さ、リリィの作るアイアンマンの模造品みたいなスーツの格好悪さの2点です。活躍はしてましたけどね。まあ、どうしても大好きなアイアンマンと比べてしまうので仕方が無い事ではあります。
世界平和を強く願っても、貴重な資源が他国にあれば、それを欲しいと思った国は略奪行為に出るし、そもそも人間は争いが好きなので実現は難しい。現実に今、世界で起きていることが証明しています。頭イカレてるん?と思う指導者が力を持てば、論理的で正当な理由が無くても侵略行為は実行されます。この場合、倫理観は考慮されません(笑)…今、其処に危機はあるんですね。世界が力を合わせるのは、今日、アマプラで再鑑賞した、シン・ウルトラマンのように、地球全体が消滅する危機にでも陥らない限り不可能でしょう。残念な事ですが。
今作品で、フェーズ4が終了します。地球の未来にあまり希望は持てませんが、MCUの今後の展開に期待します。フェーズ4は無駄ではなかったというフェーズ5に成りますように。頼みましたよ、アントマン!
ワカンダ!フォーエバー!!
国王陛下どうぞ安らかに。
R.I.P. Chadwick boseman.