アフガニスタンからヨーロッパへ、5600キロの旅に出る難民家族を描いたドキュメンタリー。映画監督である夫と妻、姉妹の4人が、スマートフォン3台を駆使して自らの旅を撮影するという前代未聞の作品です。
"難民になる"というのはどういうことなのか、これ以上ない形で伝わってきます。逃避行の旅は困難の連続で、野を越え山を越え荒野を彷徨ったあげく、騙されて大金盗られたり、滞在先の国で排斥運動に遭って迫害されたり...想像以上に過酷でした。
そんな中でも姉妹二人の姿が本当に可愛らしくて癒されました。お姉ちゃんが歌い踊る場面がとてもいい（選曲が絶妙！）。妹ちゃんは撮影開始時点に比べると最後の方成長して大きくなっていて、時の流れを感じさせました。
今この世で確実に起きていること、問題になっていることを真実味を持って教えてくれる、貴重な作品です。
