セージ

ソウルフル・ワールドのセージのネタバレレビュー・内容・結末

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

人生について今1度考えさせられる大人向けのアニメーション。
私たちは、「人生には理由・目的(きらめき)がないといけない」、「そしてそのきらめきを達成したら幸せになれる」と思い込み、その考えに執着しがちだ。
今回の主人公もピアノで成功することにとらわれてた。そして夢の舞台で演奏する前の人生は虚しいと決めつけて、その人生の一瞬一瞬の小さな幸せに気づいていなかった。しかし、夢の舞台の演奏を成し遂げた後、そこにはいつもと変わらない人生があることに気づく。
主人公とは対照的に、22番は人生の目的が見つからないことにコンプレックスを抱いていた。しかし22番が人間界におりてしまった時、私達がいつも気に留めないような、風や空や音や味に感動する。

この映画を観て、私達が無理に人生に意味付けする必要はないのだと気づかされた。もちろん、きらめきがあるのならば、それに向かって進むのは大事だけど、一瞬一瞬の生きている幸せは忘れてはいけないことだと思った。
セージ

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