韓国映画「国際市場で逢いましょう」のリメイクである。両国とも分断した歴史があるためにきっと惹かれ合うところがあったのだろう。
オリジナルでは、主人公がかなり鼻につく正確だったためまったく感情移入出来なかったのだがサルマン版ではすごい人格者である。そしてエンタメ性も増してるために映画としてかなり面白くなっている。サルマンとカトリーナが若かりし頃から老年までを演じておりその完成度が半端ない。
基本プロットはオリジナルと同じだが、さまざまな職業に付いていくエピソードが面白い。サーカスではスリルングなバイクスタントをやるし、油田でも稼ぐためにより危険な作業につく。タンカーの船員のエピソードではボリウッド映画のおかげでピンチを切り抜ける。やはりボリウッド映画は絶大な人気があるのだ。
それと考えてみたら現在のような平和がある時代は、ごくごく最近完成されたばかりなのだ。ほんの少し前は帝国主義で弱肉強食の世界だったわけなので70歳以上の人は多かれ少なかれ過酷な体験をされてることだろう。そして時代の変化を恐れず生きていくのも心のなかにいる父親の存在が大きいのだろう。