ゼロ

音楽のゼロのレビュー・感想・評価

音楽(2019年製作の映画)
2.6
せーので始まるオレたちの音楽。

シュールで、独特な青春映画でした。表題が「音楽」とシンプルですが、中身もシンプルでした。不良の研二が、楽器と出会い、ライブをやるというものです。

昨今のアニメは、鬼滅の刃や呪術廻戦など動きに、アクションに、演出に、と豪華絢爛アニメが増えてきましたが、本作はシンプルな線でした。良く言えば脱力系なアニメで、スキンヘッドの研二は、不良ではありましたが、特にやりたいことのないモラトリアムな子でした。側近の太田と朝倉も、何となく研二とつるんで、日々を過ごしていました。

楽器に出会い、音楽の衝動に彼らは愉しみを見出す。ドラマチックな何かがあるわけではありませんでしたが、セッションをして、楽器を弾くのっていいな…と思える彼らは青春を満喫していました。

普段聞かないジャンルの音楽が多く流れ、あまり共感することはできませんでした。たまに実写化と思う描写は、凄さを通り越してシュールな印象を受けました。

カナダで開催された第43回オタワ国際アニメーションフェスティバルでグランプリを受賞している作品でもあるので、私の感性がまだ追いついていない作品なのかもしれません。

ちょっと変わった音楽映画を観たい人には、おすすめできる作品です。
ゼロ

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