Winny事件の真相。
確かに2004年頃からテレビ等でこの事件について見聞きしていた記憶があるが、「Winnyはウィルス感染するから使用禁止！」と言われていたし、ヤバいソフトなんだなとの認識でしかなかった。
本作で作者の人となりや逮捕までの経緯、裁判の様子を知る事が出来、なるほどそういう事件だったのかと漸く理解した。
本人は単に利便性の向上を目的として制作したものだったが、著作権の侵害幇助で捕まるとは心外甚だしかっただろう。
他方、長期間の裁判を経て無罪を勝ち取った意義は非常に大きく、将来の技術者を守る意味では大変価値ある闘いだったし、世の中の為にと生きてきた作者にとっては結果的にこの事件を経て世の中に貢献したのが何とも皮肉だ。
匿名による情報共有・開示の利便性が高まると権力者の立場が危うくなるというのは常で、いつの世もそういう事なんだなと残念に思う。確かに警察の裏金事件もあったよなあー
早逝されたのが悔やまれるが、自由なプログラム開発の基盤を作られた功績に敬意を表したい。
