サトミン

カセットテープ・ダイアリーズのサトミンのレビュー・感想・評価

3.5
ブルーススプリングスティーン。映画に登場するアルバム、持ってたよー。
懐かしい曲を体で浴びて、気持ちよかった。
主人公の、誠実なお顔が印象的。
ミュージック系映画というより、イギリス国において、パキスタン移民へのヘイト問題が心に残る作品。
とくに、パキー、パキーと、からかう声が、とても悲しくなる。
時代背景をもっと知りたくなったので、調査。
そもそもパキスタンという国は??
1947年8月14日、イギリスより独立を果たしてパキスタンが成立した。
インドとは別に独立という形になり、ムスリム多住の地域を中心に構成された。
その領域は、現在のパキスタンのほか、ベンガル地方の一部(現在のバングラデシュ。
建国以来パキスタンはイスラーム信仰に基づく国家の正当性を強調しており、
ヒンドゥー教徒やシク教徒、アニミスト、キリスト教徒などは差別的な取り扱いを受けている。
イスラームからの離脱やムスリム女性と非ムスリムとの婚姻は法律で禁止されている。
https://webzine.asahipress.com/posts/1732
イギリスは、19世紀以来、アイルランド人や東欧からのユダヤ系移民を受け入れてきた歴史がありますが、
大規模な移民の受入れが進んだのは第2次大戦後のことです(1951年の外国生まれの人の比率は4.2%)。
戦後間もない1948年に、旧植民地出身者に対してイギリス市民としての権利が認められ、
特に南アジアやカリブ出身者が急増しました。1950年代には移民の増加による軋轢が生じ、
1958年にはロンドン西部のノッティングヒルで大規模な人種暴動が起きました。その結果、
1962年に旧植民地出身者の入国が規制されるとともに(1968年に規制強化、1971年に優遇廃止)、
1965年には人種主義を禁止する人種関係法が初めて制定され(1968年、1976年に改定)、
移民の入国制限と民族的少数者(エスニックマイノリティ)への差別禁止を組み合わせた戦後英国の移民政策が確立します。
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