まっつぁんこ

男と女 人生最良の日々のまっつぁんこのレビュー・感想・評価

男と女 人生最良の日々(2019年製作の映画)
3.9
1966年の「男と女」の53年後を描く続編。
「男と女」は以下のような作品。

アンヌは、スタントマンの夫を事故で亡くし娘を寄宿学校に預け、パリで一人暮らしをしていた。
ある日、娘に会うために寄宿学校に行った帰り、パリ行きの列車を逃してしまう。
困ったアンヌにジャン・ルイという男性が車で送ると申し出た。
ジャン・ルイも同じ寄宿学校に息子を預けており、また、妻を自殺で亡くしていた。
さて、ふたりの展開は?

ストーリーよりも、フランシス・レイによる主題歌ダバダバダ、ダバダバダというスキャットが印象的な映画。
映画はロクに観たことないが、音楽は1970年代初頭のスキー場のリフトで聞いて印象に残っている。
寡と寡婦同士が仲良くなり、本作は50年後にどうなっているか?という後日譚である。

50年前にもアントワーヌ・デュロックを演じていたアントワーヌ・シレがこの映画でも息子役として出演。
老人ホームに入所して認知症になったジャン・ルイが50年前のアンヌのことを覚えているのをみて、アンヌに父と会ってくれるよう頼みに行く。
そして二人は再会。
とぎれとぎれにジャン・ルイがむかしのアンヌとの逢瀬を思い出したり、忘れたり。
過去の映像をフラッシュバックさせながら描いている。
「男はつらいよ 寅さんお帰り」みたいな映画だった(笑)
早朝のパリを車で突っ走る映像や懐かしいフランシス・レイの音楽も流れ、ストーリーとあいまってなんとも言えない悲哀を感じさせられた。
まあ、これは年配者むけ映画。老夫婦でそろって観に行ってください!