1958年から1962年アルジェリアがフランスからの独立を目指して戦う中、永世中立国スイスのジュネーブでのスパイ戦を描いたゴダールの作品。1960年88分。
主人公の独白が、見る小説のよう。
ただ64年後の現在からすると、背景の情報が不十分で、字幕と映像を対比させて内容を理解しようにもしっくりこない。
それでも自国の戦時中に政治的に微妙なテーマを果敢に扱う姿勢は熱い。アンナ・カリーナの小顔が目立つ。
劇伴がピアノ一台の潔さ、今のゴージャスなスパイ映画の音楽に比べると物足りないかもしれないが、これはこれでモノクロの映像に似合う。
