dastardlySniff

ポルトガル、夏の終わりのdastardlySniffのネタバレレビュー・内容・結末

ポルトガル、夏の終わり(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

脚本、舞台となる景色、演者の佇まいや衣装、音楽、構図や編集のテンポなど、完璧だと思う。感動はしなかったが、無理に感動させようとしないところもまた好み。

イザベルユペールの表情の演技がすばらしく、悲しみに暮れる物語を救っている。
好きなシーンは、彼女がピアノを弾くところと、ファンの誕生日会で困惑するところ。

以下蛇足。
『人生は小説よりも奇なり』を映画館で観たのはもう7、8年前になる。あれも今作同様ままならない人生とその終わりをみつめる映画だったが、観た当時は主人公の1人が死んでしまうのが少し嫌だった。
あれから自分も歳をとり、身体にもガタがきた。そのせいか、今作はしみじみと身にしみる。
dastardlySniff

dastardlySniff