わたぼう

ペサックの薔薇の乙女のわたぼうのレビュー・感想・評価

ペサックの薔薇の乙女(1968年製作の映画)
-
『ペサックの薔薇の乙女』『ペサックの薔薇の乙女'79』を続けて鑑賞。

(Filmarksでは写真が逆になってる。前者がモノクロで、後者がカラー ※指摘をしたら修正いただけました)

こちらも4年前の特集で観れてなかった。

ペサックはボルドー地方にある村。そこで毎年、未婚(処女?)の娘の中から、薔薇の乙女を決めて、村で一番高齢のワイン醸造家を讃えていた。まるでミスコンのような地方のお祭りを歴史的に収めたドキュメンタリーだと思ってて、見どころは乙女の可愛さと衣装、そのお祭りの様子だと想像してた。

そうしたら、一番面白いのは、町会議でのおじさんおばさんたちによる薔薇の乙女の推薦と審査、投票だった。町娘の写真も見ず、本人にも会わずに、口頭の紹介文のみで審査、投票が行われちゃう。家族構成や、どこに住んでるかが投票の物差しになってて面白い。新興住宅地だとペサック文化と結びつきが弱いからダメだとか、あの家族はダメだとか、あと年齢行きすぎてても、若すぎてもNG。

大きめなブランデーグラスに投票用紙を入れて(全14票)、過半数の票を得るまで、何度もやる決戦投票も面白かった。

乙女が決まって(68年版は可愛かった)からの儀式やお祭りシーンは眠くなってしまったが、フィアンセ!?となって、ズッコケた。

そして一作だけでも長く感じたのが、もう1本同じのがあるのか…という恐怖。
わたぼう

わたぼう