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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のaka黄屑のレビュー・感想・評価

4.0
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(21年)観了。設定は60年代フランスの雑誌社でモデルはザ・ニューヨーカー誌。
アニメも導入し、徹底的にヴィジュアルに拘った情報量の多いウェス・アンダースン集大成的作品。ヴィジュアル面では前作『犬ヶ島』からの繋がりも確実に感ぢる。実写作では『ムーンライズ・キングダム』以降ずっと担当してる美術のアダム・スコットハウゼンと創り上げる世界は完成の域に。いつもの尺に溢れる程情報を詰め込んだ濃密な103分。
三部構成になってるけどストーリーが過去作より弱いのは残念。
オーウェン・ウィルスン、ジェイスン・シュワルツマン等いつもの出演陣が大挙出てるけどあまり重要な役のヒトは少なくて、今作ではレア・セドゥ(『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のヒトの印象だったけど『グランド・ブダペスト・ホテル』に出てた!)、ティモシー・シャラメ、リナ・クードリが特に鮮烈✨
撮影のロバート.D.イェーマンは第一作『ロイヤル・テネンバウムス』からずっと実写作を担当。編集のアンドリュー・ワイスブラムは『ムーンライズ・キングダム』以来の担当。
圧倒的なヴィジュアルに飲み込まれつつ、BGV(死語)としては『ダージリン急行』くらいの塩梅がヨかったナと思ったり…
しかしここまで積み上げ成熟した作品の次はどんなのになるんだろう?←トム・ハンクスとマーゴット・ロビーが主演のコメディ/ロマンスとベネディクト・缶バッチが主演のアドヴェンチャー/コメディが予定されてた!
あ、最後に云いたいのはウォルト・鼠ー・ジャパンが配給しちゃうと映画館以外では鼠ープラスでしか観られない(サブスクで有料レンタルは幾つか有るけど…)現状は市場を縮小させる一方!
「即刻開放せよ!」
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