こんなよく出来たお姉さんいるんだろうか、ってよりこの深い愛は姉というよりもうお母さんじゃねと思いつつ、弟が子供すぎるやろ男は心に何時迄も少年を飼ってるどころのレベルじゃないぞガキ過ぎやろと憤りつつ…気持ちを込めて観られるのは、そのどちらも私達は両方持っているし共感できるから。だって勿論リアルの人はそんなに、映画の中の人物のようにはわかり易くない、一面的ではありえない。一人の人間の中におろかで甘ったれた幼児性も、他者を慈しみ許す善性も、相反する部分を両方持っているのだ。最後、あれだけ貶していたお義母さんが、共感の心を持っていたのにホロリと来た。
