抹茶マラカス

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

4.2
100markごとに名監督。マカロニウエスタンの名手セルジオ・レオーネで。

デニーロによるアメリカのギャングものではあるが、スコセッシとは少し感覚が違う気が。
一瞬デニーロの時間軸がどこなのかが分からなくはなりましたが、彼がいかにしてマックスという親友と出会い、禁酒法の時代にギャングになっていき、そして冒頭のようなことを迎えたのか。ちょっとした仕掛けがそこにはありながらも、とにかく通じ合ってるようで少しズレていて隙間がどんどん広がっていくような。そしてそれはマックスとヌードルスだけでなく、ヌードルスとデボラもだったり、いろんな人と人の間で起こっている。のしあがりたい連中を描くことが多いこのジャンルの中で、別に野心がないヌードルスは異端にも見えて面白い。