タカ

オペラ座 血の喝采 完全版のタカのレビュー・感想・評価

オペラ座 血の喝采 完全版(1988年製作の映画)
3.9
「Macbeth brings bad luck」

ロックミュージックの爆音
大仰な鮮血
こだわりの惨殺描写
肉抜きに肉抜きを重ねたストーリー
etc……
どこを取っても真性のアルジェント映画だった
監督の色しか出ていない
涙袋付近に針を貼ってまばたきを封じるなんてアルジェントしかしない変態的発想だろう
どういう嗜好の拷問だよ❗️

『サスペリア2』でもそうだったけど
主観ショットがワンカットで多用されている
他の作品もそうだったかな??と今回気になった
犯人主観は分かるけど、冒頭の結局顔も映らない大女優の主観ショットはなんだったんだろう?
独特なので印象に残った
まぁ鍵穴を抜ける最中の銃弾を追うショットとかとんでもなくインパクトがありながら意味の分からない視点が出てきたりするので
"画が最高❗️"と思えれば何でも良いのがアルジェント作品何だと思う
理屈じゃない感覚なんだと教えてくれる

惨殺描写がやっぱり良いんだなぁ
ナイフが口腔を貫く描写をじっくりと映す
キーアイテムを回収するために喉を掻っ切る
前述した眼球を貫通する銃弾
顔面をついばむカラス
すべて頭に残るほどに強烈
惨たらしさというよりはアートを見た感覚になる
これも映画の醍醐味

鑑賞方法がなくて今回ようやく観れたけど、めちゃくちゃ満足した😊
やっぱアルジェント映画は定期的に摂取しないと
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