TB12

TENET テネットのTB12のレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
3.2
難解っぽくしてるだけでプロットは至ってシンプル。

複雑に見せる技量と言うのかオナニーと言うのかまあそれはさておきそこら辺がノーランの武器か。

伏線張りまくりで最後も一応「おっ」てなるラスト。
細部のストーリーまで完全には理解できてないけどそのうち誰かが細かく解説してくれるだろうからそういうのは他の人に任せる。

だから俺は敢えて映像美だけを語るレビューにしたいけど正直そこまで驚くような体験は出来なかったかな。

実写にこだわる姿勢は素晴らしいしカーチェイスは中々面白かったけどそれ以外はこれと言って突出した所はなかったような。

多分そこそこ売りであろう本物の飛行機を使ったシーンもトロトロ走らせてただけである意味映画の限界を垣間見た気がしてこれ以上の絵は撮れないのか?なんて物悲しさを感じてしまった。

接近戦も逆行アクションって言う目新しさはあったけど面白いか?と言われるとうーん…。

まあスタイリッシュな殴り合いはジョン・ウィック辺りに任せとけば良いしノーランってこういうのを撮るのが上手い人って訳ではないから仕方ないけども。

常々映画は脚本が命だと思ってる身としてはストーリーを100理解してないのに偉そうにレビューするのもあれだけど期待しすぎたかなって言うのが正直な感想。

次の新たな映像体験はトム・クルーズがガチで宇宙に行くとされてる作品に期待かな(その前にトップガンの新作もある)

MIの新作でも本物の橋を爆破するって噂もあるしトムやノーランみたいに実写至上主義のハリウッド大作が増える事を願う。

しかしさあ…この映画の軸って第三次世界大戦が勃発するかも!?って内容なのに世界大戦なんて全く起きそうな気配がしないのよねw
色んな国でロケしたみたいだけど登場人物が少ないせいなのかあまり世界を舞台にしてる感じはしなかった。

それと現代においてもし第三次世界大戦が起こるなら間違いなく中国が絡むと思うのだけど彼らが出てこないのがまあ不思議ね〜。

現代においてスーパーパワーを持ってる国なんてアメリカと中国ぐらいなものでしょうに。

現実世界でもアメリカは中国に追いつかれそうになってバチバチやり合ってるしさ。

所詮は映画とは言えリアリティを出したいならいつまでもロシアを悪役にしてないで中国を出しなさいよハリウッド。

今のロシアの国力なんて大した事ないのに(特に経済とか雑魚すぎる)未だにロシア人が敵で出てくるのには違和感だ。

まあビジネス優先のハリウッドには無理な話か。
日本も人の事言えんけどさ。
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