たまて85

もみの家のたまて85のレビュー・感想・評価

もみの家(2019年製作の映画)
3.8
16歳の不登校からひきこもりになった少女。
富山の自然の中、「なんもない」と思ってた場所に大切なものが全てあった。

そばにいると子離れ、親離れ出来ない家族が、離れる事でお互いを思いやれるような関係に。自分の世界から一皮剥けて外に出るのは自分自身。もみの家の家族はその手助けをするだけで、押し付けがましさもない。初めは下をいてた少女が次第に前を向き、空を見上げるようになるまでの成長を南沙良が好演。

もみの家の母親のお腹からの赤ちゃんの肉体が巣立つ場面と、彩花が母親から心の巣立ちを迎える場面がシンクロ。
そして娘からのメールを夫婦で噛み締める母、渡辺真起子のシーンが最高に良かった!涙。