フンボルトペンギン12号

嵐の中でのフンボルトペンギン12号のレビュー・感想・評価

嵐の中で(2018年製作の映画)
4.0
「オーロラの彼方へ」をオリオル・パウロ流に味付けした一作。

ネトフリオリジナルの新作という情報だけで視聴。ちょっとした謎解きパートの畳み掛けが「インビジブル・ゲスト」ぽいなと感じたら実際同じ監督だった。
ただ本作はミステリ要素はほとんどない分インパクトは「インビジブル・ゲスト」と比べて弱い。

サスペンス要素もやや弱い。過去のパートではスリリングなシーンはあるものの、犯人があっさり引くし、現代でも特に妨害もないのはサスペンスものとしては残念。
ラブロマンスな部分もあまり写されず、全体的に半端な印象。


変な展開だなと思ってもあとから考えるとちゃんと筋が通っていて感心するのはさすがの脚本だった。
「オーロラの彼方へ」と違い、過去と未来を繋ぐ媒体が本来通信に使うものではないことにもやっとした