ねぎ

嵐の中でのねぎのネタバレレビュー・内容・結末

嵐の中で(2018年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー、プロットに矛盾がある。
キャラクターに感情移入できない。

まず、【変化する未来の設定】
幼いニコを助けたが故に、未来が変わってしまう。結婚し、子供を授かる未来が、狂ってしまう。

しかし、未来というのはほんの些細な事がきっかけで大きく狂うのが常。
本来死ぬはずだったニコという人間1人が成長し、大人になるまで一体どれ程の人と関わるだろう。
都合よくほんの少しだけ変わる未来なんて、まるで信憑性がない。

次に理解し難い【ベラの言動】
ニコに触れる事で、ニコとのもう一つの未来の全てを悟ったベラ。しかし自分の夫、子供との生活を捨てきれない。
そこでベラは死を選び、ニコに過去を変えてくれと頼む。
つまり、幼いニコに死んでくれと言っているのか?なぜ自分で立ち回ることを放棄して、急に死を選んだのか。
嫌な役はニコ本人に押し付けた形。

しかもどうした訳か、修正された未来ではニコは生き、ベラの家族も元通り。
そんな都合よくいくわけがない。
都合よくいったのなら、そこの経緯を明らかにして、スッキリさせて欲しい。
その1番の核心の部分を説明できないのは、オチとして有り得ない。

しかも、最後のシーンでテレビを通じて過去にアクセスしたはずのニコが、記憶を無くしているのも理解できない。
ベラは記憶を維持でき、ニコは維持できない謎設定。

ニコを愛した生き生きとした記憶を持ちながら、なぜ旦那とベットで眠れるのか。

とにかくツッコミどころ満載でモヤモヤする映画
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