汽笛の音で目を覚ます

帰ってきたムッソリーニの汽笛の音で目を覚ますのレビュー・感想・評価

帰ってきたムッソリーニ(2018年製作の映画)
2.0
『帰ってきたヒトラー』のムッソリーニ版。現代に蘇ったムッソリーニが再びイタリアを支配しようとするブラックコメディ。

多少のオリジナリティはあるかと思ったけど、ヒトラーをムッソリーニに置き換えただけで、ほぼ同じ展開と内容。

もちろん『帰ってきたヒトラー』で感じた面白さはこの作品でもしっかり感じることはできるんだけど、完全なる二番煎じではあるので、原作を超える何かを期待するとガッカリすることになる。

結果として『帰ってきたヒトラー』の下位互換の作品にしか思えなかったというのが正直なところ。

そもそもヒトラーとムッソリーニを同じように扱うのは少し無理があるような気もする。ヒトラーベースの筋書きで進んじゃってるので、「ムッソリーニってそんな感じの人だっけ?」という違和感も結構あった。具体的に言えば、演説のやり方やユダヤ人への差別意識などのところで。

もう少しムッソリーニでこれをやる意味や意義が感じられたら良かったと思う。