Rei

ミッドサマーのReiのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドサマー(2019年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

予告や前評判が良すぎると想像があっという間に超えてしまう悪い癖が出て失敗。グロもこんなもんかと思ってしまったし、エロに関しては笑えた。
クリムトの「ベートーヴェンフリーズ」や「女性の三時代」を意識したような画で見ようによっては芸術的?

「ホモサピエンス神話」に対する批判?むしろ肯定?
個人的にはカルト教団なら「コロニア」のような実話を基にした脚本の方がエンタメ感強めでも感情移入出来るかも。
ナチ残党と資金力や軍事力で国家権力と蜜月関係の方が途方もなく腹立たしく、現実的で無力感が襲う。
姥捨山的な土着信仰は日本のような閉鎖的島国では珍しくないし、ひとつひとつにフォーカスして掘り下げ、さらに広げていかないと面白味のない作品で終わってしまう。

天地が逆さまになって新天地に誘う演出は良かったな。あれ?スペルが、、、

タペストリーの示唆するようにクリスチャンのジュースとパイだけは特別製。
北欧神話のキリスト教に対する反発からか、クリスチャンをとことん穢れた存在にして葬り去りたいみたい。

ラストの火炙り
ペレの両親ももしかしてそういう事?
ペレと言えば安住の地を求めキラウエア火山に行き着いた優しいけど恐ろしい火の神さま。

ニューバランスの謎のフォーカスは一番わかんなかったな、スポンサー?そんなわけないか笑
ジョシュアと言えばモーセの後継者
「『あなたの足のはきものを脱げ。あなたの立っている場所は聖なる所である。』そこでヨシュアは、そのようにした。
そこは聖なる主が現れた場所であるがゆえに、聖なる所で ある。「聖」という言葉の基本的な意味は「区別された」というものです。」聖書: ヨシュア記より
こっちのジョシュアは言いつけを守らなかったから殺された、つまり無理やり靴を脱がされたわけですね。
などなど“そういえば”をたくさん見つけて楽しめたもん勝ちということかな。こじつけてなんぼの映画でした。


手から芽が出て足が根付いたダニは美しい花で肥大化して自由に動けないその姿はナメクジのように醜く、魂は自由になって幸せな笑顔は眩しかった。

ヒグチユウコのイラストポスター秀逸すぎる。
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