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ラストナイト・イン・ソーホーの綯綯のレビュー・感想・評価

3.8








「華の60年代を生き直す」












良かった

これ見よがしな006シリーズネタと、オンナを消費するショービズ界の闇を上手くまとめあげてる。これは60年代の男性至上主義の揶揄だし、昨今の006ボンドガールが強くて自立した女像にシフトしたのと非常に相関ある。(これの是非について、映画ファンの視点から異論を持つのは悪くないと思う)

白いジャケットはアニャテラへの憧憬で、これを羽織っている時いかんでアニャテラの振る舞い(見え方)が大きく異なる。

最終盤の流れは推理サスペンス好きでも本当に読めなくて、見事に「お前かーーい!」って思わされた。

「イケてるX年代を描いたセンス良し良し映画」「大どんでん返しのサスペンスホラー」「(現代)社会への問題提起」を見事にクリアしている点で相当よくできてる。唯一、最終盤で階段を這う場面のCGが鬼ダサかったのが悔やまれる。4は行けたであろう惜し作品。
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