友人の奥さん（かつての恋人）の下着を盗んで持って帰るハグリッドのような大男の画はなかなか強烈。相続目当てに、名前すら忘れている（遺灰を道端に捨ててしまうほどに愛情のない）叔母の葬式に行くシーン、異常に内気な甥との出会いのシュールさもたまらない。「ワインが最高で、水は犬の飲み物だ」という歌詞の歌を歌っていた割に、甥には普通に水の飲ませるのも笑える。少年の特技のダーツを使って金儲けを考え始めるデブが、演技派で色々な人を過剰な演技で騙していく流れも最高。最近観たMUBIの英語字幕の映画では一番観やすかった。
