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スキャンダルのfukoのレビュー・感想・評価

スキャンダル(2019年製作の映画)
3.8
テレビ局FOXニュースの元・人気キャスターのグレッチェン・カールソンが、CEOのロジャー・エイルズを提訴した。

正直、この事件に関して自分は無知だった。
アメリカが(韓国も一部そうだけど)自国の負の歴史に真っ向から向き合った映画をつくり続けているのは凄いことだなと思う。さらなる加害・被害が生まれることを少しでも防ぐための抑止力につながるだろうし、人々の意識変革をもたらすような作品だと感じた。

この作品は、セクハラの被害を受けた3人の女性を軸として話が展開する。長らく怒りを積もらせ訴えを起こした者、怒りに震えながらもキャリア確立のため沈黙を貫く者、訴訟を知ったものの声を上げることを躊躇う者。

権力を武器に弱い者を搾取する典型であるFOXのCEO。後に被害者に賠償したとはいえ、心から自らの罪を認めたわけではなかろう。こんな人、世界中にごろごろいるんだろうなと思うと、心底失望する…。
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