Mai

赤い闇 スターリンの冷たい大地でのMaiのレビュー・感想・評価

3.7
大好きなジェームズ・ノートンの主演作品。今の世界情勢に反芻するように視聴する人が増えているらしい。

時は1930年代、スターリン時代のソビエト連邦が舞台。実在したイギリス人ジャーナリストガレス・ジョーンズの決死の潜入取材の様子が描かれている。

世界恐慌の中で何故ソビエト連邦だけが繁栄しているのか?疑問を持ったジョーンズが文字通り"命がけ"でウクライナに足を踏み入れるシーンは、画面越しでも緊張感が伝わりドキドキしてしまった。ウクライナに地獄絵図をもたらした大飢饉、"ホロドモール"。この映画の中で描かれていたウクライナの光景はとても残虐で言葉にならない耐え難さだった。

ジャーナリストという職業を全うする主人公が、最初から最後まで真実だけを求めて奔走する。

アメリカでは、"事実に基づいた物語を綴るために過去をじっくり調べている"として高評価を得たらしい。
今この時多くの人に観てもらいたいと思った。
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