9歳の少女ベニー。
母親と暮らしたい・愛されたいだけなのに、それが叶わず、幼児の頃のトラウマの影響もあり、制御不能の暴言・暴力で行く先々で問題を起こし、行き場を失っていく。
グループホームのスタッフ、特別支援学校の教師、里親、そして登校の付き添いとアンガーマネジメントを行うミヒャ、それぞれ辛抱強くなんとかベニーを助けようとしているものの...
母親が男と消えて行方不明とかなら諦めがつくのかも...などと思ってしまうあの母親の中途半端な愛情が余計に辛い。
ベニー役を演じた撮影当時10歳のへレナ・ツェンゲルの凄さ。
ミヒャ役のアルブレヒト・シュッフ、ソーシャルワーカー役のガブリエラ＝マリア・シュマイデ。２人の心情に心動かされます。
ラストも絶妙でした。
