そんな伝えたいメッセージがあるなら、もっと尺を気にせず作れるような題材(別ゲームなど)を選んで、伝えた方が良いんじゃないの?
どれも大事なエピソードになるような、原作(ドラクエ5)で、端折って端折って設定変えまくって、こんなメッセージを冗長に入れてどーすんのさ。
ダメすぎる、と思いました。
いやはや、酷評だらけの映画だから、ドラクエ5好きとして見るには勇気が必要だったもんで、見ていなかったわけです。
しかし!
見なきゃ評すら出来ない事から見ました😓
評価は…
メッセージ性の部分は、単体で見るならば+0.5点。
本編酷すぎます。採点不能。
まず…。
誰をターゲットにしたのでしょうか。
初見(原作未プレイ)の人?
原作Loveの人?
原作1.2回は経験ある人??
ドラクエ5はリメイク含めて何周したか、もはやわからないくらいの愛すべき作品です。だから私は2番目のタイプですね。
だから、裏ストーリーや設定も把握しているのでなんとなく理解はしましたよ?脳内補完しましたよ?
しかし、初見(原作未プレイ)の人にはポカーンでしょうよ。
感情移入出来ないでしょうこれ。
初見ならこう思うのでは?
①この主人公、フローラからビアンカへの心変わりがもはや、ただの尻軽野郎では?
②父親との思い出も大して描かないから、ゲマに殺されても、ふーん、では?
③ルドマン、マスタードラゴン、あの辺りも突飛に感じやしません?レヌール城ってなんの話?
④ルドマンに追い出された後、街の人が主人公をヒソヒソするくせに、いきなり結婚に祝福とかサイコパスかよ。
etc
と、意味不明映画です。
大人の事情、尺の事情があるはずなんで、理解はしますけれども、初見さんは脳内補完すら出来ずに見る羽目になるわけです。
やはりドラクエ5をプレイした人が見る前提で作りましたよね、これ。
では次に、原作Loveな人が見たらこう思うのでは?
・ビアンカとのストーリー、薄すぎ!何これ。
・ルドマンさん、そんな嫌な奴ちゃうよ。
・グランバニアを端折ると無茶苦茶になるな。
・双子ちゃうんかい!
etc
ちなみに個人的にかなり解せないのはここ。
そもそも世界の子供誘拐事案が原作話でしたよね😓
モンスター軍は主人公がキーパーソンだとわかっていたわけではないですよね。
原作では、敵サイドはそもそも、天空の勇者が誕生しないよう、世界中の子供たちを拉致していたわけです。
主人公の子もそんな理由で拉致られかけたが、ビアンカが代わりに拐われたわけです。
つまり、誰が勇者か、天空の者か、モンスター側もわからなかったはずでは。だから手当たり次第に拉致を働いていたわけで。
モンスター軍は、勇者やら、と仮にわかったらその場で殺すでしょうよ。
主人公を拉致に来たらしいゲマさんが、天空人ビアンカがいたから代わりに拉致り、主人公を石化放置していく…。
ゲマさん、何をしたいんだよって話になりますよ?
いやいや、それなら殺していかなきゃ。
ゲマさんは、主人公をマーサに会わせる事で封印の門を開きたい、だから拉致しに来たとか言っていましたよね?
キーパーソンをきちんと把握している割に何がしたいか全くわからない。
etc
と、うるさいことを言い出したらキリがありませんが、要はメッセージ性の前に、チープな本編にがっかりしてしまいました。
うろ覚えだが、プレイした事がある人向けって事なんですかね。
ちなみに、ラスト10分の
むしろあのメッセージ性!
芸術家ならではのものです。
「リアルを生きることの大切さとは」
「仮想空間(ゲーム)は果たして空想にすぎないのか?」
「空想に熱くなった事実は空想と片付けていいのか?」
「『大人になる』ってなにか?」
こんなメッセージを込める事は悪い事ではないと思います。非常に理解しますし、嫌いではない。
しかし、尺の都合があるならば、そんな自身の言いたいメッセージを長々と入れるのは控えた方がよいと思いました。
本編がカオスになるくらい入れてどうするのよ、と。
本編が手薄だったので間違いなく、その段階でメッセージが良かろうがダメなんですよ。
バランス悪すぎる駄作かなと感じました。
言いたいことがありすぎて、まとまらないため、これにて。