こったま

DUNE/デューン 砂の惑星のこったまのネタバレレビュー・内容・結末

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

かなりの長尺なのに、それに見合った面白さが全くない、最後までストーリーに全く起伏がない盛り上がり皆無の、この長尺が苦行に感じられるぐらい絶望的につまんなかった。
登場人物、組織、全ての描き方がめちゃくちゃ薄い。
だから応援する気持ちも湧かないし、悪役も倒してほしいって思うほど背景描写してないから没入感が全くない。
とにかく脚本がこの世界に没頭できる要素を全く描かず削いでるから、臨場感もハラハラも悲しみも感動も一切味わえない。
父親とダンカンが死んだ時も、背景描写が薄すぎたから感情移入一切ないし、全然悲しめなかった。だからこそ超つまんない。
SF、アクション、超能力、ヒューマン、宗教、こんなに色んな要素があるのにその全てがそのジャンルの面白い映画の平均以下すぎて本当に酷い。

アクションがとにかく薄っぺらくて味気ない。ハラハラも爽快感もゼロで簡単に倒せるし一瞬でバタバタ死んでく。
もっと激しい逃走とか手に汗握る肉弾戦こそアクションの醍醐味なのに、興奮も一切掻き立てられない面白味のなさ。
ラストの対決なんて、あっさりしすぎててこれが2時間半の最後の山場?ってあまりにも陳腐すぎて衝撃だった。
覚醒の描写ほんっと陳腐。

砂虫も序盤に怖いですよ〜ってワザとらしいぐらい伏線敷くからどれだけスリルと恐怖味わえるかワクワクしてたのに、スリルの描写ほんっとに皆無であっさり逃げ切る。こういう巨大モンスターは犠牲者が出ながら手に汗握る逃走劇のパニックの宝庫なのに肩透かしすぎる。
巣窟もあっさり抜ける。ラストでやっとお出まししたかと思ったら音に釣られてまたあっさり消えるし、この作品どこで没入して楽しめるの?
ヴォイスとかいう超能力も描写が酷いからその凄さを味わえる面白味も発揮されないし、使い方とか使う場面中途半端すぎ。
その能力でダンカン助けろよって思ったし。
なにより予知の回想シーン何回やんだよっていうひっどいクドさで最後の方はもう辟易したわ…
同じシーンのぶつ切り繰り返してるだけで神秘さも感じないし。
あんだけそこに割くなら、序盤の詰め込みすぎてごっちゃごちゃで訳分かんない事になってるのに駆け足で説明不足な惑星とか組織とかその辺を丁寧に描写する方に回せよって思った


予備知識とか解説云々以前にストーリーの起伏のなさとアクションとかヒューマンとか脚本がそもそも駄作すぎる。
こったま

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