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フォードvsフェラーリのaiaiのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.8
男たちの血がたぎる!たぎる!たぎる!
ビジネス VS ロマン(ルマンならぬ笑m(_ _)m)
7,000ppmの先に彼らがみたものは?
~実話元ネタ系 vol2 ~

この映画、半端ない疾走感を味わえるし、ドラマの枷(かせ)のはかせ方が絶妙なんです。
ドラマの緊張度を上げては下げての緩急が上手い!!
それでいて段々と上り詰めていく際のカタルシスは気持ち良い!!

そして、思わぬラストの展開にジーンとくる・・・(数年ぶりの視聴二回目でも)

ほんと、オススメの一品です。

— 24時間走れますか?

昔、24時間戦えますか?ってCMがあったけど(笑)、映画後半のレースは、24時間車を走らせる耐久レース。
まさに戦いそのもの。

ドライバーの技量 + 車のマシン性能 + チームワーク

そのどれが欠けても勝利できない。
よく、”運”も実力のうちと言われるが、このレースのように、どこが優勝してもおかしくないハイレベル領域だと、第四の要素として”運”を加えてもいいかもしれない。

なので、

ドライバーの技量 + 車のマシン性能 + チームワーク + 運

が、ルマンを制するかと。

ちなみに、自分、ペーパードライバーです笑^^;)

— 役者が粒ぞろい

特に、伝説のレーサー「ケン・マイルズ」を演じたクリスチャン・ベール。
実物のケン・マイルズの昔のフォトをみると、瓜二つ。
彼、何にでもなれるんだね!
根っからの役者だわ。
「キャロル・シェルビー」を演じたマット・デイモン、ケン・マイルズの奥さん役を演じたカトリーナ・バルフなど(彼女のチャーミングと気丈さの両立は爽やかで素敵だった!)とにかく脇を固めた役者たちが素晴らしい。

— ビジネスとロマンの両立は可能か?

本作の監督が、
「カーレースと映画製作は似ている」
と言ってました。

両方とも莫大な金がかかるので、スポンサーを大事にしなきゃだけど、
現場がやりたいことは金儲けじゃない。

そこにどう折り合いをつけるのか、どう自分の気持ちの落とし所を求めるのか?
この映画のテーマでもあります。

メイキングで「ケン・マイルズ」の実の息子さんが出ていて父を回顧してたけど、まさにクリスチャン・ベールが演じてたような、真っ直ぐな人だったそう。

そんな真っ直ぐな、レースに命をかけ、コーナーを限界まで攻め続けた男が、7,000ppmの先にみたものは何だったんだろう?

ぜひ、この映画で確かめてみて欲しい!!
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