セガール幹事長代理

紅閨夢のセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

紅閨夢(1964年製作の映画)
3.0
嫁、妹を引き連れ午前はストリップを楽しむ。三人は中華を挟み午後は夫単独で「浴槽の魔女」というピンク映画を鑑賞。そのせいで夜いやらしい夢にうなされる話。

エロいおっさんがエロい夢を見るだけの話かと思いきや、まさにその通りで戸惑いを通り越して笑いが止まりません。これだけの内容でよく70分保たせました。

前述の謎のピンク映画の内容は、身体的作用による性不全により、はたまた性倒錯によるものかは定かではないが、とにかくEDの男が全裸の妻に墨汁をぶっかけ、それを筆に見立てて画を描きながら戯れるシーンがかなりを占めるんですが、ボディビルダーが肌を焼いて肉体の凹凸を強調するのと同じ原理で、墨まみれで引きずり回されながらも「お前の思い通りにはならんぞ」という強い意志を宿した裸の女は、それはそれで美しいものでございました。

以前私が友人の結婚式に参加した際、新郎の父親がスピーチで「結婚はお互いの力が同じでなければなりません。2と8、3と7、4と6。和は等しく10ですが乗じて一番大きい割合は5と5なのです」みたいなことを言ってたんですが、それは性行為でも一緒です。

「浴槽の魔女」において、墨汁インクまみれになることで妻側のポインツは夫側に流れますが、「なにしてんのこのインポ」という侮蔑と挑発の視線のみで妻は失点をカバーしており、結果5:5(むしろ4:6)をキープしているのです。

床の墨汁の掃除は夫、長い髪についたインクを洗い落とすのは妻、という役割分担も素晴らしい。家に帰るまでが遠足よろしく、行為の形跡を消すまでが営みなのです。と、思います。


おっさんのアイスの早食いを見たい人におすすめ。