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ゴーストバスターズ/アフターライフのbluetokyoのレビュー・感想・評価

3.4
2024年3月29日 21:00~ 日本テレビ 
話しがもとに戻った。前回のリブート版はなんだったんだということになる。それほど悪くはなかったと思うのだけど。それにしても、この作品を見ると隔世の感がある。最初のゴーストバスターズは、チープでお気楽なノー天気コメディだったはずだ。ホラーなのにコメディというのが売りなだけである。今作になると、コメディ色は残しつつ、話は随分と深くなり、視点はフィービーに絞られているのだ。世の中が、むかしは豊かで、あまり、深く考えなくてもよかったのだが、いまの時代は、さまざまな困難が立ち塞がり、閉塞感に満ちている、ということなのかな。

簡単にあらすじ。
家賃が払えず、キャリーと、息子のトレヴァー、娘のフィービーは、アパートを追い出される。仕方なく、キャリーの父親(すでに他界している)が住んでいた農場の一軒家に引っ越す。
で、キャリーの父親というのが、ゴーストバスターズのメンバーの一人、スペングラー博士なんだよな。スペングラー博士は、なにかに取り付かれたようになって、仲間や家族を捨てて、この地にやって来たらしい。ということで、キャリーは、父親であるスペングラー博士を憎んでいるわけだ。

家には、なんの装置かわからない機械類がゴロゴロしていて、キャリーはあからさまにいやな顔する。だが、隔世遺伝かなんかで、娘のフィービーは、そうした機械類に惹きつけられるのだ。
フィービーはいろいろと調べて、スペングラー博士が、ゴーストバスターズの一員だったことや、近くの鉱山にゴーストを封じ込めたことを知る。

で、その鉱山に行ってみると、はたして、封じ込められたゴーストがうようよいたりする。ただ、鉄かなんかをゴリゴリ齧るゴーストに逃げられてしまうのだ。ゴーストを追いかけているうちに、街のあちこちを破壊してしまい、警察に捕まってしまう。そのとき、フィービーは、スペングラー博士の書き残した、かつてのゴーストバスターズのメンバー、レイの電話番号、を見てレイに電話を掛ける。だが、レイも、スペングラー博士に捨てられたと思っているので、つれない返事。

そんなことをやっているうちにゴーストは、勢力を盛り返し、ついには、スペングラー博士の残した封印をやぶってしまう。

フィービーは、家の周囲にスペングラー博士がゴーストを捕えるための巨大なトラップを仕掛けておいたことを見付け、そこへおびき寄せようとする。

だが、ゴーストの力が強くてうまくいかない。そこへ、かつてのゴーストバスターズのメンバーが助太刀にやって来る。それでも、ゴーストの方が優勢である。そこに、ついに、あの世からスペングラー博士がやって来て加勢するのだ。
そして、ようやく、ゴーストを封じ込める。

キャリー、かつてのゴーストバスターズのメンバーは、スペングラー博士が、一人で戦っていたことを知るわけである。

このスペングラー博士の孤独さは、フィービーの孤独さなんだよな。最後はいいシーン。
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