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バーデンのskm818のレビュー・感想・評価

バーデン(2018年製作の映画)
3.8
KKKの若者が組織を抜けるまでの話。主人公マイクと仲間たちは古い映画館を買い取って改修している。出来上がったのはKKK博物館と称する南部旗を掲げる店。こんなん違法やろと思うが、クランのリーダーのトムという男が警察とつるんでいるためお咎めなし。このトムって男、マイクの父親かと思ったらそうじゃなくて、どうも行き場のない若者を集めてクランの構成員に育ててるみたいなのね。トムの妻も仲間で、この辺ヤクザに似てるなと思う。一方危機感を覚えた黒人のケネディ牧師は仲間を集めて連日の抗議行動。暴力なしを心掛けていたが、一触即発状態。そんな中、レンタルテレビの回収に行った先で出会ったジュディとマイクは恋仲になり、彼女かクランか選ばなければならないことに… なんかね、出てくる白人みんな貧しげなんだよね。黒人の方がまだ裕福でなくてもちゃんとした家に住んでる感じ。ケネディは牧師だから教養があるが、マイクにはない。自分でも卑下してる。ジュディはヘイトスピーチに嫌悪感を示すだけの分別があるから、貧しい白人イコールレイシストではないんだけどさ、でもクランを抜けたことでさっそくトムたちの嫌がらせにあうというね。マイク自身も組織は抜けたとはいえそうすぐには差別意識は抜けないんよな。でも頑張ってトムの元には戻らない。トムはどうしようもない。こういうのほんまぶちこまれればいいのにそうはならないんだよなあ… 多分クランだけの問題じゃないんだよな。それにしても、いくら傷んでいるとはいえ、通り沿いの家が1000ドル? それだけ当座の金に切羽詰まって安くても売りたかった人がいたんだろうな。そんな貧しい地域の話なんだよな。
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