あーさん

シネマ歌舞伎 鷺娘/日高川入相花王のあーさんのレビュー・感想・評価

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シネマ歌舞伎2023 第3弾
(第2弾は去年と同じ演目でレビュー済みなので、割愛)

坂東玉三郎主演作 二本立て!

①日高川入相花王

こちらは、有名な安珍清姫のお話。
調べてみたら、まんが日本昔ばなしでも放送されていた!(結構、怖いお話なんだけれど…)
修行僧の安珍に一目惚れした清姫だが、帰りに寄ると言ったきり、待てど暮らせど来ない安珍。。
待ち続けるも、修行に集中するために清姫を避けて帰ってしまったと知り、大蛇となって船で逃げた安珍を追いかける…というお話。
"人形振り"は人形浄瑠璃から歌舞伎に移された演目である義太夫狂言で、役者がまるで人形のようなお芝居をすること。

玉三郎さん演じる清姫を尾上菊之助が動かしている、という贅沢な体(てい)。

船頭役の坂東薪車の動きが、いかにも人形っぽくて面白い。眉毛があんなに動くの⁉︎と思ったら付け眉毛を棒で動かしていた笑

なかなか面白い演出で、これは釘付けになった!

1990年代だろうか、安定の玉様の美しさ。。お着物も素晴らしく、やはり目の保養!
途中髪を振り乱す場面は連獅子かと思ったし、腰の反り具合(イナバウアー♪)がハンパなく、まだまだ若い玉様の演技を堪能できた。

しかし、伝統芸能ではお淑やかな女性が豹変するのが多いなぁ。。大蛇になったり、般若になったり。
それだけクズな男が多いのだけれど、こちらはそこまで…⁉︎
愛情の裏返しで、裏切られた恨みは深いのであった。。

このお話の続きが前にも観た"京鹿子娘五人道成寺"なんだけれど、最後は安珍が隠れていた鐘ごと焼き殺してしまうというから恐ろしや!!

約束を反故にしたらいけません。。


②鷺娘

こちらは、玉三郎さんの当たり役!
前にTVで観たことがあって、とーっても楽しみに楽しみにしていたのだが、、
何故か一本目が終わると急に集中力がなくなってしまい、、いつもの'ぎっちらこ〜、ぎっちらこ〜' 🚣‍♀️ちょっと沖の方まで漕ぎ出てしまいましたわいな〜💦
それでも、チラチラと瞼の裏に焼き付いているのは雪景色の中の白鷺の如く美しい玉様。。こちらもイナバウアー、ハンパない。
しかし、白無垢、相当重そうだなぁ。自分は結婚式で洋装しかしなかったから、たまーにやっぱり着物も着れば良かったかな…って思うけど、鬘が頭痛くなりそうでやめたんだよね。。祖母は着てほしそうだったのに。こんなに美しい姿を見たら、ちょっと悔やむ。

それにしても、私舞踊はあきませんのや。セリフが無いと船漕いでしまいますねん。。すんません、玉様。許しておくれやす🙇‍♀️
でも、こちらはいつかBlu-rayを買おうと思っているので、その際は家でゆっくり楽しもう!
オンタイムで舞台を観られた方は、ホンマに羨ましい限り。
最後は切ないけれど、この世のものとも思えない美しさでございました!!

 

**こぼれ話

今作だけ短いからか?料金が一律¥1.200と知らず、シネマ歌舞伎のムビチケを使ってしまった。。
¥2.200が¥1.900になる3枚セットなんだけど、結果¥700多めに払ってしまった〜(主婦としては痛恨の大エラー💦関西人としてもあるまじきミス!)まぁ、今回は松竹さんに寄付をしたと思って刀を鞘に収めようか。。(オオゲサ…)
あーさん

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