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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスのwisteriaのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

サプライズ要素などには触れていませんが、話題のMCU最新作なのでしばらくはネタバレ設定にしておきます。











ということで、GWもあけ、激しく混み混みだった岡山AEONも日常の落ち着きを取り戻したところで観て参りました。時間的にグランシアターというドリンク🥤付きのちょっとお高めスクリーンでの上映回。

いやー、それとなく評判にはきいてましたが私の想定以上にサム・ライミ監督色出まくり。MCUというのは良くも悪くもプロデューサーのケヴィン・ファイギによる統括力が強くて個々の監督の色が出ることはあまりなく、あの『ノマドランド』のクロエ・ジャオでさえ、『エターナルズ』では随分と控え目な作家性しか発揮されていなかったというのに、サム御大ときたら……冒頭から『スパイダーマン2』を彷彿とするおもしろ都市アクションで快調に開幕したかと思えば、アメリカ・チャベスやクリスティーンに白目剥かせたりキャーキャー悲鳴あげさせまくったり、ストレンジさんに無駄に長いゲロ🤮吐かせたり、キモいのは敵のクリーチャーだけかと思いきや、ワンダやストレンジまであんなことになっちゃうし、ゲストヒーロー達の扱いに至っては……やりたい放題やんけ🤣特A級の予算でちょっとレトロなB級映画作ってみました!みたいな。。

物語的にはDisney+の傑作ドラマシリーズ『ワンダ・ヴィジョン』の予習がほぼ前提になっていて、そもそもそうやって配信のみのドラマと劇場映画をリンク付けすることの是非もあるし、予習したならしたであのドラマの流れを踏まえてこのワンダの扱いは酷すぎるというか悲しすぎる😭というか、どこかで綺麗な落とし前つけてくれないと納得いかないところ。。

旧『スパイダーマン』シリーズでアメコミ映画史に多大なる貢献をしてきたサム・ライミ御大(+音楽ダニー・エルフマン!)の集大成的な無双っぷりへの敬意は払いつつも、『ドクター・ストレンジ』および『ワンダヴィジョン』の続編としてはもう一つだったかなーというのが率直な個人的第一印象でした。
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