YOON

マルモイ ことばあつめのYOONのレビュー・感想・評価

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)
4.6
朝鮮の植民地時代を研究してる身として観ておこうと思って。
総督府が徹底して(とくに40年代は)朝鮮語を弾圧して、民族の精神をへし折ろうとしてるのが恐ろしかったし、本当に恥ずかしいと思った。いま私たちが慣れ親しんでいる韓国語を、あのとき命をかけて守った人たちがいたというのは、韓国語を使う人間として身が引き締まるような思いになった。
.
1947年のシーンが最後に入ってたけど、解放後、日本語を使う必要がなくなっても、日本語のほうが流暢だったり話しやすかったりした人たちが大勢いて、街中で普通に日本語が聞こえてくるってことがよくあったみたいで。だから日本の支配が終わっても、民族のことばを取り戻す「闘い」はずっと続いてたってことは覚えててほしい、、、
エンドロールの「朝鮮は第二次世界大戦後に独立した国の中で唯一、自国の言葉を守り抜いた」が衝撃だった。
.
2024年12本目
YOON

YOON