決して戦争を美化しないながら、気持ちいいほどの青春劇。
導入の対立構造さえ掴みづらいものの、主人公たちの巻き込まれていく「自分の意思とは関係のない圧力」が悲痛であり、ハッピーエンドを許さないところが非常に正義だと感じた。
刹那を漂わせながら日夜タップダンスに明け暮れるメンバーたちの姿には、充足感がムンムンに滲み出ており不思議と見ている方も満ち足りた気持ちになる。
言葉の壁を一切感じさせない男たちの友情がアツいし、ジャクソンが唯一英語のわかるパンネを頼る姿もすごく好きだった。
常々編集と音楽のカッコ良さが映画の質を決めると個人的に感じているのだけれど、その部分はもちろん役者の演技、物語の妙などバランスの良い映画だった。
「サニー」で一緒だったパク・ジンジュをああいう使い方するのね監督!笑、となった。
「戦争難民だと思われたらダメ」という何気ない一言がかっこよかった。