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我輩はカモであるのkazu1961のレビュー・感想・評価

我輩はカモである(1933年製作の映画)
3.9
▪️JPTitle :「我輩はカモである」
ORTitle:「Duck Soup」
▪️First Release Year : 1933
▪️JP Release Date : 1934/11
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-174 再鑑賞
🕰Running Time : 68分
▪️Director : レオ・マッケリー
▪️Writer : アーサー・シークマン
▪️MusicD : ジョン・レイポルド
▪️Cast : グルーチョ・マルクス、チコ・マルクス、ハーポ・マルクス、ゼッポ・マルクス、マーガレット・デュモント、ルイス・カルハーン、ラクウェル・トレス、エドガー・ケネディ
▪️Review
マルクス兄弟作品では一番好きな作品です。
ファシズムを痛烈に風刺した作品で、その後のナチズムを予見した作品といわれ、数年後のチャップリンの『独裁者』やルネ・クレールの『最後の億萬長者』などの先駆的な位置づけがされている作品です。
約70分の時間の中で、次々とギャグが連発されます。3人の帽子が行き来するシーンなど身体を使った寸劇はアイディアに富んでいて、長年舞台で活躍してきた兄弟の真髄を魅せてくれます。グルーチョが玄関口でハーポ演じる「鏡の中の自分」に出会うシーンは後の多くのコメディで真似られることになりました。
しかしながら、ひたすらナンセンスな笑いとアナーキーな風刺に徹したために、理解を得られず封切り時は不評だったんですね。そのためマルクス兄弟がパラマウントからMGMに移籍する原因となりました。さらにイタリアではムッソリーニにより上映が禁止され「彼らの映画を見て笑ってはならぬ。」との命令が下されたそうなんですね。
結果、パラマウント映画によって公開された最後のマルクス兄弟主演作となりゼッポ・マルクス最後の出演作になりました。

物語は。。。
財政難に陥ったフリードニア国は富豪のディスデル夫人の援助なしには立ちゆかないのですが、彼女は愛人のルーファス(グルーチョ)が宰相になるのを条件にそれを承諾。この政変の隙に隣国の指導者トレンティノ(L・カルハーン)はフリードニア乗っ取りを企み、チコリニ(チコ)とピンキィ(ハーポ)のスパイ・コンビを送り込みます。そのチコリニが陸軍大臣にされ、トレンティノ自ら乗り込んで夫人との政略結婚を狙うのですが。。。

▪️Overview (映画. comより)
「御冗談でしョ」に次ぐマルクス4兄弟主演笑劇で、「けだもの組合」「御冗談でしョ」を共同で原作脚色し、なお後者を作詞作曲したバート・カルマーとハリー・ルビーがやはり共同で原作脚色作詞作曲にあたり、「カンターの闘牛師」「恋愛即興詩」のレオ・マッケリーが監督に任じ、「ビール万歳」「競馬天国」のヘンリィ・シャープが撮影した。助演は「ココナッツ」「けだもの組合」のマーガレット・デュモン、「南海の白影」「海魔」のラクェル・トレス、「夜ごと来る女」のルイス・カルハーン、エドガー・ケネディ等である。
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