NaoMaru

新聞記者のNaoMaruのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
3.6
藤井道人 監督作品

上映当初、ここまで政界の暗部を抉ってくれた、という好意的な意見が結構あったような記憶がある。安倍政権の問題とも重なる内容。邦画という世界ではセンセーショナルな内容でありながら、日本アカデミー作品賞という高評価まで得られた。しかしワイは不満である。

映画作品としてみた場合、社会正義とエンタメの調和が図られてこそ、後世に残る名作になれる気がする。本作は邦画にありがちな愚直な演出に加え、暗がりのシーンが多すぎる。結果として社会正義が浮き彫りになればよく、もっとスリルに創造的な展開でもよかったのでは。

社会や政治を批判的に捉えた作品はこれからも大いに歓迎したい。問題は表現方法であり、ワクワク、ドキドキしながら社会正義が描かれたら最高!
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