「この国の民主主義は形だけでいいんだ」という台詞、本当に今の政治家から聞こえてくるようで震えた。
(直近では、50万以上集めたインボイス制度反対の署名を受け取りもしなかった件など)
この作品を日本で撮って公開まで持っていけたことですら、まずすごいと思うのに、そのうえ日本アカデミー賞の最優秀賞だなんてね。
日本の映画界は思ったよりも腐っていないのかもと少し安心した。
ただ。東都新聞がスキャンダルを新聞記事にまでもっていけた部分に関しては、フィクションだなぁと感じる。実際はその手前で邪魔が入り頓挫しそうなものだから。
最初に週刊誌がすっぱ抜いて各紙新聞社がそれを後追いすることはあっても、新聞が第一報を報じたことって最近の日本であるのだろうか。
それがあるべき報道の姿ではあることはきっとみんなが分かっていると信じているけれど。
『今ここにある危機とぼくの好感度について』のことも思い出しながら、権力者にべったりの芸能人もいる中で、この作品への出演を決めた松坂桃李さんへの信頼を深めるなどした…