マイノリティ

闇の歯車のマイノリティのレビュー・感想・評価

闇の歯車(2019年製作の映画)
3.5
良かったです!

江戸時代の深川。

庶民に親しまれている飲み屋「おかめ」

様々な事情を抱えた常連客の男4人。

それぞれ顔見知り程度で言葉を交わした事すらありません。

そこに謎の男、伊兵衛が現れ、ある"仕事"を4人に持ちかけます。

その仕事とは、ある問屋「近江屋」に集まる、幕府に収める為の700両を盗むというものです。

しかも誰も傷付く事無く簡単に盗み出す事が出来る。という好条件の話に、すぐにでも金が欲しい男達は飛び付きます。

しかし佐之助だけは首を縦に振りませんでした。

佐之助は汚い仕事で生計を立てており、近所でも評判の札付きです。
そんな佐之助も、ある事がきっかけで知り合った、佐之助と同じく身内が一人も居らず、幸薄い女おくみと暮らし始めます。

おくみと幸せな未来を思い描いた佐之助は遂に伊兵衛の仕事を受けますが・・・。

時代劇ですがとても分かりやすい内容でした!

想像してた物の斜め上を行くストーリーで上手いなあ。と思いました!

4人の強盗プラス伊兵衛の顛末が以外で驚きました!

佐之助とおくみの恋の行方も見所です!

佐之助を演じた永山瑛太の髷姿も様になっていました!
多くを語らず女にめちゃめちゃ優しい佐之助がかっこいいです!

他にも浪人役の緒方直人、若旦那の中村蒼、孫思いで飲んだくれの大地康雄も良かったです!

伊兵衛を演じた橋爪功はハマり役で伊兵衛を主役にした別のストーリーが観たいと思いました!

原作が時代小説の巨匠、藤沢周平の作品だけに、観応え充分でした!

時代劇もいいですね!