『落下の解剖学』予習。フランスの政治に対する知識があればもっと楽しめただろうな。悔しい。
その面を抜きにしても、『愛欲のセラピー』では小説家とセラピストという二つのアプローチから自分自身の内面を見つめるストーリーを展開した様に、今作も結構ドキュメンタリー的な撮り方をしているフランスの大統領選と比較的落ち着いたカメラワークの夫婦の諍いを並行して描いている。
ぱっと見でヤバい夫と分かり、結果本能で動いているようヴィンセントの見方も次第に変わっていって、なんか愛着を持てるキャラクターになってる辺り、トリエ監督は人間の見せ方と語り方が上手いと思う。
