ベビーパウダー山崎

ソルフェリーノの戦いのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ソルフェリーノの戦い(2013年製作の映画)
2.5
リアルを物語(フィクション)にぶっ込む構成は、まあまあある。その生の質感でドラマに強度を持たせようしている。どうですか、あなたの代わり映えしない日常と繫がっていますよ、と厚かましく言っている。
別れた元夫も、中心となる女性も同じように自分勝手で、その生き方、言動でイライラさせながらも実は肯定している。ジャスティーヌ・トリエ映画の核は「自由と責任」だと俺は思うので、それはこの初期作も確かにそう。
ヴァンサン・マケーニュ側で映画を終わらせているが、その中年男性同士の馴れ合いをどう見るか。どう捉えるか。
たかが「映画」のために、あそこまで赤ん坊を泣かせているとしたら最悪。トリエは現代的な作り手としては結構、脇が甘い。