ニカイドウ

クローブヒッチ・キラーのニカイドウのネタバレレビュー・内容・結末

クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

16歳のタイラーは、デートに勝手に持ち出した父親の車の中で、ある偏った趣味の写真を発見。そのせいで彼女からも嫌われ、変な噂まで流される始末。そんな時、家の物置で更なる写真等を発見し、自分の父親が殺人犯ではないかと疑い始める。
タイラーが助けを求められるのは、変わり者の猟奇殺人事件オタク・カッシだけだった…
途中までは面白かったんやけど、あともう一捻り欲しかったところ。
同じ設定でコメディ色強くしても良かったかなぁと思わんでもないけど、何とも言えないラストの後味の悪さは、シリアスなストーリーやからこそ。…悪くない。
宗教とか、ボーイスカウトとか…あと町とか家族もか…みたいな小さなコミュニティでは、悪に目をつぶる事があるんかも知らん。今作で、もしかしたらそういう事が行われているとしたら…
そして、与えられた役割や使命が上手く噛み合って、たとえば、ボーイスカウトのリーダー、敬虔なクリスチャン、父親etc…
それらが組み合わされて、今の平和を作り上げていたとしたら?
コミュニティの中で異物やったのは、疑念を持ってしまったタイラーなんかも…
そして、コミュニティの自浄効果によって元に戻っていく。タイラーもその歯車の中に……みたいな。
もしかすると、コミュニティ内では殺人犯が誰かというより、殺人犯さえも歯車…役割の1つなんかも。
…そこまで考えていくと怖いな。
だって、「みんな知ってたんじゃないか?」って事やねんから…
友達が、「もう聞きたくない!」って言った意味も変わってくるよね…なんて。
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